2年目コンサルタントの日記

都内で働く2年目コンサルタントです。日々の学び、調べたことを1日1回あげていきます。

映画ビジネスの光と影:リュミエール兄弟からNetflixまでの教訓

こんちには

もしくは初めまして

 

都内でコンサルタントをしているPです。毎日業務での学びを書いていきます。

本日は「映画というコンテンツ」というものがテーマとなっております。

 

色々な媒体で映画が楽しめるようになり、コンテンツを今まで多く見てきましたが

やっぱり自分の中では映画館での映画、金曜ロードショーで見る映画が一番ですね

 

そんなわけで、映画について思いをはせてみましょう。

 

「映画ビジネスの光と影:リュミエール兄弟からNetflixまでの教訓」

 

 

映画と聞くと、私たちはすぐにポップコーンを片手にスクリーンを見つめる自分を思い浮かべます。

 

ヒーローが悪を打ち倒し、ラブロマンスがクライマックスを迎える。そして映画が終わると、「いい映画だったな」と満足しつつ、ふと現実に引き戻される。

 

しかし、映画ビジネスの裏側を知れば、その「物語」自体が一つの壮大な映画のように感じるはずです。今回は、そんな映画のビジネスモデルを覗き見ながら、そこから得られる学びを少し共有したいと思います。 

 

 

映画の始まりは一人の「アイデア」から

 

映画の起源に遡ると、1895年にリュミエール兄弟が初めて「動く映像」を世に送り出しました。これが映画の起源です。

彼らが上映したのは、『工場の出口』という、労働者が工場から出てくるだけの短いフィルム。おそらく今観たら「なんて退屈なんだ」と思うかもしれませんが、当時はまさに革命的な出来事でした。

 

技術革新のインパクトは、たった一つの新しい視点やアイデアで広がるものです。コンサルタントの仕事もこれに似ている部分があります。何か新しい方法や視点をクライアントに提供することで、業界全体を動かすことができるのです。 

 

 

ビジネスモデルの変遷

 

チケット売上だけじゃない映画のビジネスモデルは時代とともに大きく変わりました。

 

初期の映画ビジネスは、劇場でのチケット売上がほぼすべてでした。リュミエール兄弟トーマス・エジソンが最初に取り組んだのも、劇場で観客を集めるための「興行収入」モデルです。しかし、今や映画ビジネスはそれだけではありません。 

 

例えば、ディズニー映画を思い浮かべてください。チケット売上だけでなく、そのキャラクターを使った商品やテーマパーク、ストリーミング配信、さらにはテレビ放映権やDVD/Blu-rayの売上など、多様な収益源が存在します。ディズニーの映画は、ある意味で「広告塔」になっているんですね。映画が一つの物語を提供するだけでなく、その背後にある膨大なビジネスエコシステムを動かしているというわけです。

 

この考え方は、コンサルタントとしての仕事にも応用できます。表面的な一つの課題やプロジェクトが、実はその背後に広がるビジネス全体の一部であり、そこにあるさまざまな要素を絡めたソリューションを提案することが、クライアントにとっての本当の価値を生み出すのです。つまり、映画の「興行収入」を超えて、周辺ビジネスまで目を向けるように、私たちも広い視野を持つことが求められるのです。  

 

 

映画とファンの関係

 

エンゲージメントこそが力映画ビジネスの成功にはファンのエンゲージメントが不可欠です。

大ヒット映画の背後には、熱狂的なファンたちが支えています。例えば、スター・ウォーズやマーベル作品は、単なる映画ではなく、ファンコミュニティが存在します。このコミュニティが強固であればあるほど、その映画の価値は飛躍的に上がります。グッズが売れ、続編が期待され、ファン同士の交流が生まれます。 

 

実は、この「ファンエンゲージメント」は、コンサルティングビジネスでも大きな教訓を与えてくれます。プロジェクトの成功には、クライアントとの信頼関係、つまり「エンゲージメント」が必要です。クライアントが私たちを信頼し、積極的に関与してくれることで、より良い提案や実行が可能になります。映画のように、一度作って終わりではなく、長期的な関係を築くことで持続的な成功を得ることができるのです。 

 

 

映画から学ぶ「再利用」の価値

 

映画のビジネスモデルには「2次使用」という面白い要素があります。劇場公開が終わった後でも、映画は再び収益を上げるチャンスがあります。例えば、ストリーミング配信、DVD/Blu-ray販売、テレビ放映、さらには海外市場での上映など、多様なチャネルを通じて収益を得続けます。古い映画が新しい形で再び注目を集めることも少なくありません。 コンサルタントとしても、過去のプロジェクトや経験を再利用することが重要です。一つのプロジェクトが終わったからといって、それが無価値になるわけではなく、その経験や知見を他のクライアントに適用できる場合が多々あります。映画と同じように、過去の「プロジェクト」を別の形で活用することで、新たな価値を生み出すことができるのです。 

 

 

Netflixのようなビジネスモデル

 

変化を恐れない最近の映画ビジネスで最も大きな変化をもたらしたのは、やはりNetflixなどのストリーミングサービスでしょう。かつては映画館が主流だった時代から、今ではスマートフォンやパソコンで気軽に映画が見られる時代へとシフトしています。この変化に対応できた企業とそうでなかった企業では、ビジネスの成長が大きく分かれました。

 

これは、コンサルタント業界でも同じことが言えます。技術や市場の変化に対応できるかどうかで、成功の度合いが決まるのです。変化を恐れずに、新しいビジネスモデルやツールを積極的に取り入れる姿勢が、競争優位を築く鍵となります。

映画業界が劇場収入だけに依存するのをやめ、多様な収益モデルにシフトしてきたように、私たちも常に進化し続けることが求められるのです。 

 

 

終わりに

 

映画ビジネスは、ただのエンターテインメントではありません。そこにはビジネスの本質が詰まっています。リュミエール兄弟が初めて映画を上映したとき、彼らはおそらく、映画がこんなにも巨大なビジネスになるとは思っていなかったでしょう。しかし、アイデアと技術、そしてそれを支えるビジネスモデルが進化した結果、今日の映画産業があるのです。 コンサルタントとしても、この映画ビジネスの変遷から多くを学ぶことができます。アイデアの力、エンゲージメントの重要性、再利用の価値、そして変化に対応する柔軟性。

 

映画をただ楽しむだけでなく、その背後にあるビジネスの物語に目を向けてみると、私たちの仕事にも通じる深い学びが得られるのです。次回映画を観るときは、その物語の裏にあるビジネスモデルにも少し思いを馳せてみてください。それこそが、映画が私たちに与えてくれる「ビジネスの教訓」なのかもしれません。